2022年9月6日火曜日

生きものだより 2022年9月号

 8月に観察された生きものを一部紹介いたします。

カワセミ(俣野遊水地)


「カワセミ」がペリットを吐き出している姿を観察することが出来ました。
ペリットとはおなかの中で消化出来なかったものの塊です。
カワセミの場合、エサの魚の鱗や骨、エビなどの甲殻類の殻が消化されず塊として
口から吐き出されます。

チュウサギ(俣野遊水地)

「チュウサギ」です。
遠目から見るとダイサギかなと思いましたがスケール感が違うと思い目を凝らしたら
口角の位置が目より奥に達してない、くちばしの先に微かな黒色の模様があることから
チュウサギと判断しました。

ちょっと違和感を感じたらよく観察してみましょう。

イカルチドリ(今田遊水地)

写真では3羽ですが今年生まれと思われる「イカルチドリ」が4羽いました。
ここ最近よく観察できるようになりました。

シジュウカラ(鷺舞橋下)

「シジュウカラ」の幼鳥です。
成鳥と比べると羽の色が全体的に薄い印象があります。

ゴイサギ(鷺舞橋下)

「ゴイサギ」の幼鳥です。
ゴイサギの幼鳥は「ホシゴイ」と呼ばれたりします。
全身に及ぶ白斑が星に見えるから「ホシ(星)ゴイ」です。
夜行性で日の入り後、よく飛んでいるのを観察できます。
夜にカラスのような鳴き声で鳴くことから「夜烏(よがらす)」と呼ばれたりもします。
異名が多い鳥です。

ウグイス

「ウグイス」です。
茂みの中で活動することが多く鳴き声は聞こえるけどなかなか観察できない鳥です。
声が聞こえたら茂みに目を凝らしてみましょう。


バン(今田遊水地)

「バン」です。
警戒心が強く、すぐ茂みに隠れる印象がありますが
8月に入ってからよく観察できるようになった気がします。
タコノアシ(今田遊水地)

頂点に白い花を咲かし始めているのが「タコノアシ」です。
洪水や氾濫が起こるような湿地帯を好む植物です。
秋ごろには紅葉して見つけやすくなると思います。

9月はどんな生きものを観察できるでしょうか。

※ビオトープ内の立ち入りは禁止されています。
※動植物の採取は禁止されています。
※生きものにエサを与えたり、物を投げたりしないでください。