2023年10月9日月曜日

生きものだより 2023年10月号【2023年10月9日掲載】

 2023年9月に観察できた生き物の一部を紹介します。



エナガ

シジュウカラ

メジロ

エナガ」「シジュウカラ」「メジロ」が混群でやってきて、ひとしきり飛び回った後に一斉に去っていきました。【カラの混群】の『カラ』とはシジュウカラ科の鳥を指し、『混群』とは異なる種の鳥が1つの群れになることを指します。異なる野鳥が群れて行動する理由は、単独で行動しているときよりも猛禽類のハイタカなどから身を守るため多くの眼で警戒できるので、そのぶん餌とりに集中できる利点があるようです。



ウグイス

ウグイス」の鳴き声といえば、春によく聞く「ホーホケキョ♪」ですが、草むらの中から「ジャ・ジャ・ジャ」と聞こえてくる地鳴きがあります。地鳴きは日常会話のように、仲間同士の合図といったいろいろな意味があります。草むらの中から地鳴きが聞こえたらそこにはウグイスがいることがわかります。



イソシギ

イソシギ」の名前は「磯に住むシギ」の意ですが、海岸の他に淡水域の水田や川筋で1年中見られるシギです。独特の涼しげな声で「ツィーツィーツィー♪」と鳴きながら水面近くを飛んでいます。腰を上下にフリフリ水辺を歩く姿もみられます。




コガモ

今年も冬鳥がやってくる季節になりました。例年通り「コガモ」が最初にやってきました。
まだオスの羽はエクリプスのため、雌雄の区別は難しいです。
公園では地味な冬羽「エクリプス」から色鮮やかな夏羽「生殖羽」に変化する様子を観察することができます。
  


アオモンイトトンボ

上がオス、下がメスです。オスの腹部第8,9節が鮮やかな空色をしていることが「アオモンイトトンボ」の名前の由来となっています。主に水生植物が茂る池や沼、緩い流れなどに生息し、5月から9月ころまで見られます。トンボのオスは交尾に際して、精子をいったん腹部第2,3節の副性器に貯めておいて交尾するため、逆さのハート型にみえますね。


10月はどんな生きものが観察できるでしょうか。






※ビオトープ内の立ち入りは禁止されています。
※公園内の動植物の採取は禁止されています。
※生きものにエサを与えたり、物を投げたりしないでください。