2022年6月8日水曜日

抜き足、差し足、ビオトープ管理士

抜き足、差し足、忍び足…

間合いを詰めて網を振るのはビオトープ管理士です。

6月4日 午後 30分間程度
下飯田遊水地のビオトープでトンボ採取をしました。

トンボは種によって利用する環境に差があり
環境の変化に敏感な生きものたちです。

そのため
生息するトンボの種類を把握することは
ビオトープの水辺環境が生きものたちにとってどんな場所か
知る指標にもなります。

このような指標となる生きものを「環境指標種」と呼んだりもします。
「この生きものがいるということは、ここは大体こんな環境なんだな~」っていう
感じです。

では採取できたトンボを一部紹介させていただきます。

コフキトンボ(Deielia phaon) ♂

「コフキトンボ」の雄です。
名前の通り、粉を吹いたような見た目ですね。
抽水植物が繁茂する開放的な水辺に生息する種です。

※抽水植物:水底に根を張り、葉や茎が水上に出ている植物
水深の比較的浅い場所に生える。

アオモンイトトンボ(Ischnura senegalensis) ♂

アオモンイトトンボ(Ischnura senegalensis) ♀未成熟

お次は「アオモンイトトンボ」です。
雌雄ともに水辺周辺のイネ科の根元をふわふわと飛んでおりました。
開放的でやや水深のある水辺に生息する種です。

コシアキトンボ( Pseudothemis zonata ) ♂

こちらは「コシアキトンボ」の雄です。
水辺の岸で同じ場所を行ったり来たりしておりました。
周囲に樹林がある水辺を利用する種です。

下飯田にはヤナギ類がたくさん生えているためでしょうか…

今回、採取出来たトンボはこの3種だけでした…
(境川遊水地には16種のトンボが確認されています。)

この3種がいるということは

●水深に変化がある
●周囲に樹木がまとまって生えつつ開放的

な水辺なんだな~と
簡単な想像が出来るわけです。

トンボを知って環境を知れるのは
お得な感じがしますね。

※採取後の個体は撮影、記録後に逃がしました。
※ビオトープ内の立ち入りは禁止されています。
※動植物の採取は禁止されています。

2022年6月4日土曜日

ひたむき、下向き、ビオトープ管理士その②

 こんにちわ、ビオトープ管理士です。

少し時間が空いてしまいましたが
前回の今田遊水地ビオトープの植物紹介の続きです。

カワヂシャ(Veronica undulata)

こちらの白い花を咲かしているのが「カワヂシャ」です。
環境省カテゴリで準絶滅危惧種と指定されております。

ビオトープ内では、近縁種「オオカワヂシャ」(特定外来生物)の群生の中に
ひっそりと生えてる印象です。
カワヂシャを抜かないようオオカワヂシャを駆除するのは
なかなか神経を使います…

ママコノシリヌグイ(Persicaria senticosa)

お次は「ママコノシリヌグイ」です。
ピンク色の金平糖のような花をしてかわいらしいですが
茎や葉に刺があり見るからに痛そうです(少し痛かったです)。

キキョウソウ(Triodanis perfoliata)

ヒナキキョウソウ(Triodanis biflora)

「キキョウソウ」と「ヒナキキョウソウ」似たような種を立て続けに載せてみました。

写真では伝わりにくいのですが、葉の形が違いますね…

「似ている種」は身近にいっぱい溢れているので
よく観察してみてくださいね。
種の違いや名前が分かるだけでも世界の見え方が変わっていきますよ。

以上今田遊水地の植物紹介でした。
今田遊水地のビオトープでは300種以上の植物が見られるので
今回はほんの一部にしか過ぎません。

また見つけたら紹介させてください。

※園内の動植物の採取は禁止となっております。
※ビオトープ内の立ち入りは禁止となっております。

2022年5月31日火曜日

ひたむき、下向き、ビオトープ管理士 その①

 こんにちわ、ビオトープ管理士です。

わたくし、園内ではよく下を向いて歩いております(もちろん全方位に注意しながら)。

「落ち込んでるの…?」って思われそうですが
ただただ、植物を調べているだけです。

そんなわけで
今回は今田遊水地のビオトープ内に自生する植物を一部紹介させていただこうと思います。

来園者様のビオトープ内の立ち入りは原則禁止…
ビオトープ内で観察できる機会は提供できませんが

どんな植物がいるのかだけでも知っていただければ幸いです。

ヒシ(Trapa japonica)

最初は「ヒシ」です。
神奈川県では絶滅危惧Ⅱ類と生息地を減らしておりますが
今田遊水地では容易に観察できます。

ヒシの上で止まるアオモンイトトンボ。
(トンボの目の前に浮かぶのはオオカワヂシャの花弁のようです。)

ヒシは生きものの生活の場として重要な役割を担ってくれています。

ミゾコウジュ(Salvia plebeia)

こちらは「ミゾコウジュ」。
環境省カテゴリで準絶滅危惧種に指定されています。
花期は5~6月。
数えたところ今田遊水地のビオトープ内に約1400株程ありました
(2022/5/30時点)。

水辺環境の開発により数を減らしているみたいですが
数えた身からすると「ほんとに危惧種なの!?」と感じてしまいます。

犬走りに沿って生えるミゾコウジュはなかなか綺麗です。

ミゾコウジュはサイクリングロードまたは中央越流堤から双眼鏡で見ることはできます。
境川遊水地公園では双眼鏡を無料で貸出していますので是非ご活用ください。

その②へつづく

※園内の動植物の採取は禁止となっております。
※ビオトープ内の立ち入りは禁止となっております。


2022年4月26日火曜日

野鳥観察 オモシロver.

春になり外に出かけるのが気持ちの良い季節になってきました。
野鳥観察していると、たまに面白い?光景をみかけます。

今回は野鳥の面白い様子を集めてみました。

食事のシーン

獲物と格闘する鳥の様子です。


アオサギ
ヨシの中に隠れて大きな鯉を飲み込もうとしていました。目が鋭い!!



カワウ
ビオトープ中を泳ぎながら獲物を飲み込もうとしています。
1枚目は鯉、2枚目はなまずです。
無事、飲み込めたかな。喉につまりそう・・・。


鳥のポーズ

偶然面白い瞬間を撮影できました。


コサギがアオサギに驚いて”横っ飛び”に逃げているよう。
”キャッ!!”という声が聞こえそうです。



ゴイサギ
今日は気合が入っているのかな。頭がモヒカンヘアになってますよ。


野鳥観察をしているとクスッと笑ってしまう瞬間や鋭い目つきをしている様子を、目にすることが出来ました。
みなさんも野鳥観察をしてみませんか?

境川遊水地公園では、無料で双眼鏡の貸出をしています。
お気軽にお声がけください♪


2022年1月10日月曜日

境川遊水地の鳥 冬


すっかり寒くなってきましたね。

遊水地に飛来しているカモたちの羽がきれいな色に変わっています。

                   ヨシガモ

雄と雌が一緒にいるところを見かけるようになりました。

                オカヨシガモのカップル

片足たちをしている鳥もみかけます。
やっぱり寒いのかな・・・。

イカルチドリ

                   アオサギ

コサギ

ヨシの中からセッカが顔を出しました。

 セッカ   

ビオトープの干潟にはタシギがいました。

タシギ



寒くなるこの時期は、普段見ない様子やめずらしい鳥などを観察できることが多いですね。
公園では双眼鏡の貸出をしています。
この機会にバードウォッチングしてみてはいかがですか?
 

2021年11月17日水曜日

境川遊水地公園の鳥 秋から冬へ



秋になり境川遊水地公園のビオトープには、たくさんの鳥をみかけるようになりました。

オオバン 
今は50羽くらい。まだまだ増えますよ

コガモ 
まだエクリプス中が多いです。※

ヨシガモ♂

ヒドリガモ

マガモ×カルガモの交雑種のようです。

ハシビロガモ♀

オカヨシガモ

※エクリプスとは・・・。
秋に渡来するカモ類のオスは冬羽(非繁殖羽)が多く、秋から冬にかけて夏羽(繁殖羽)に換羽していきます。この非繁殖羽から繁殖羽に変わる期間をエクリプスといいます。エクリプスの状態では、雌雄の区別がつきにくいのが特徴です。

この時期、境川遊水地公園ではメスに似た地味な羽毛のエクリプスから、きれいな羽に変化していく様子を観察できるカモ類もいます。



10月下旬 渡り途中のクロハラアジサシが3日間だけ滞在していきました。 
クロハラアジサシ

ぽかぽか暖かい日にキジのカップルがビオトープの法面をお散歩・・・。
キジ

コロナウィルス感染防止のため緊急事態宣言中は中止していた双眼鏡の貸出を再開しています。
お散歩しながらバードウォッチングしてみませんか♪

2021年8月3日火曜日

ツバメのねぐら入り

 家の軒下などで子育てするツバメを見たことがある人は多いと思いますが、ツバメのねぐら入りはご存じですか?
 「ねぐら」とは鳥が寝る場所のことで、子育てが終わった親ツバメや子ツバメ、子育てに参加していないツバメたちは、川沿いのヨシ原などに集まってねぐらを作ります。
 境川遊水地公園でも、7月から8月中旬にかけて、日が沈むころに、数百羽のツバメがいっせいにねぐら入りする様子が観察できます。
 日が沈むころ、続々とビオトープに集まってきて、水面で水浴びをし、ヨシ原に集まりヤナギの枝やヨシの穂先にとまります。

 





  例年7月上旬からツバメが集まってくる様子が観察できるものの、今年は確認できても100羽程度…心配しておりましたが、7月31日から8月3日にかけては1000羽近くのツバメが今田遊水地にねぐら入りする様子が観察できました!


8月3日の様子(今田遊水地)

  •  ねぐら入りする場所は年によっても日によっても違います。
  •  ねぐら入りを観察できる時間は閉園しております。観察される場合は公共交通機関をご利用の上、園外からの観察をお願いいたします。
  • ツバメのねぐら入りを観察できる時間帯は暗い時間となりますので、防犯にご注意ください。